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  ≪熾烈な価格競争≫野茂は２５日のパドレス戦に登板した際、右足を痛めたとみられる。症状が深刻でなければ、ミルウォーキーでのオープン戦（２８、２９日）には同行する見通し。今回の事故は目下海上保安庁にいっさい捜査が委ねられていて、２８日段階では、防衛省側にも捜査の情報は伝えられていないと聞く。イージス艦は港内にあって缶詰め状態のままである。捜査が終了するのに２、３カ月を要し、それまでは艦側にミスがあったのか、ひょっとして漁船側に責任があったのか、厳密には分からない。捜査の結果いかんで関係者は検察に送検され、刑事責任が問われる。その段階で海上保安庁が事故内容の状況説明を公開するはずだ。しかもその後、海難審判が１、２年はつづいて、事故原因究明がおこなわれるのを常とする。政治部・天野豊文（３月27日）民主党の新代表に小沢一郎氏が決まり、永田町の関心はいや応なく９月の自民党総裁選に向かっている。党内が注視するのは最大派閥・森派の動向。マスコミ各社の世論調査で必ずといっていいほど１位、２位に名前が上がる安倍晋三官房長官と福田康夫元官房長官という２人の有力候補を抱え、派を率いる森喜朗前首相の悩みは深まるばかりだ。　「党内の空気も勘案しないで、我派が先頭を切って次は安倍だの福田だのと、そんなバカなことを言っちゃいかん。みんなから推される空気を作らないといけない」　３月28日、「日ロ賢人会議」に出席するためモスクワを訪れた森氏は同行記者団にこう語った。　森派は旧橋本派の小渕恵三首相が死去した2000年４月以降、森、小泉と２代続けて首相を送り出した。そして「ポスト小泉」に有力視される安倍、福田の両氏もまた森派だ。　だが、次期政権には来春の統一地方選、来夏の参院選、そして消費税論議と政権を揺るがしかねない難関が次々と待ち構える。参院選は自民党にとって厳しい条件がいくつも重なり苦戦が強いられるのは必至――。青木幹雄参院議員会長が森氏に口を酸っぱくして説く。　来年改選期を迎える参院議員は小泉ブームだった2001年の参院選の当選組であること。２番目に昨年９月の衆院選で自民党が大勝したことへの反動が予想されること。３つ目は12年に一度巡ってくる地方選の直後に参院選が行われる年であること。選挙疲れで支持団体の動きが鈍くなる。加えて市町村の平成の大合併により選挙活動の原動力となる地方議員の数も減っている。　こうした状況で党内からねたみをかっていては、とても参院選は乗り切れない、ひいては人やカネが集まる総裁派閥からの転落するかもしれない、との思いがよぎるのは無理からぬところ。だからこそ森氏は「引き続き私たちが総裁派閥になることに党内は賛成しているのかどうか、党内の空気をよく見聞きしないといけない」と語り、来夏の参院選に向けた挙党態勢の構築を繰り返し訴えるのだ。　では、森氏の意中の人は安倍氏なのか、それとも福田氏なのか。森氏は安倍氏については３月半ばに出演したテレビ番組で「参院選で傷がつくようなことがあってはいけないという親心、兄心だ」と力説した。いわゆる「安倍温存論」だ。しかし「ただそれだけのことだ」とも付け加えた。　他方、福田氏については「本人が（総裁候補と言われるのは）迷惑だと言っているのに支持率が上がってくるのは、期待している人たちが多いということだ」と手放しの褒め方。「福田総裁」ならば、安倍氏の次の目もあるという打算もあるようだ。　もっとも最近は森派の中川秀直政調会長や無派閥の与謝野馨経済財政担当相の名前にも言及するなど安倍、福田両氏に党内の目が集中し過ぎないような配慮もする。他のポスト小泉候補の支持率が一向に伸びてこないことへの余裕ともみえるが、「福田と安倍はまだ五分五分。国会が終わってからだ」と苦衷を周辺に明かすこともある。　４月７日、民主党の新代表が決まった日。大阪市で開いた森派議員のパーティーに駆けつけた森氏は、先に会場に来ていた中川政調会長の講演を聞いてから登壇した。「中川君は何て言うだろうか、安倍と言うか福田と言うかと耳をそばだてていたが、どちらでもなかったのでほっとした。今日は決断するのかなと思っていたがそうではなかった」と冗談とも本音ともつかない発言で聴衆を笑わせた。　９月までの任期を引き継いだ小沢・民主党の動きを横目でにらみつつ、どこで決断するのか。森氏から目が離せない。ラサは、チベット族が多く住む東側と漢族が住む西側に分かれている。新たに造成された漢族の居住地区には警察官の姿が散見された程度。一方、チベットにあるジョカン寺周辺には、治安部隊が配備されていた。